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紫希の園。

牙狼について書き並べています…。あまり文才がないですが、お楽しみいただけたら幸いです!

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存在価値 Part2 

2011.02.03

ちょこっとだけ訂正キャンペーンもそろそろ終わり…





え?

まだあんの?


うっそだぁ☆



……やべ、あと2個あるよ・泣
存在価値 Part2




魔界道を使えば、冴島邸など目と鼻の先だった。

「カオル様!…鋼牙様いかがなされたのですか?」

初老の執事が柄にもなく慌てふためいている。

「ホラーに襲われたらしい。今すぐ解毒しないと大変なことになる。おそらく…」

鋼牙は言葉を濁しつつ、真実を告げた。

「肉体も魂も滅んでしまうだろう」

「そんな…!どうにかならないのでしょうか…。――――ヴァランカスの実を入手すれば…あるいは」

「いや、それでは間に合わない」

「しかし!」

ゴンザはうろたえているのに、鋼牙はやけに冷静だった。

顔色一つ変えず、カオルを部屋に連れて行く。

ベッドに降ろし、乱れた前髪を分け、苦しそうな顔を直視する。

目をそらしてはいけない。

カオルは生死をさ迷っているのだ。

生きたいとさえ思っているはずだ。

画家の夢を叶える途中で旅立つのは本位ではないはずだ。

鋼牙に究極の選択を強いる。

生かすのか。

それとも、斬るのか。

「カオル…」

――――――斬れるはずがない。

黄金騎士が守り抜きたいと思った人間を斬ることなどできない。

愛おしいとさえ思う彼女の命を絶つことなどできない。

ならば、生かそう。

方法は一つしかない。

ホラーの毒は呪詛のようなもの。

相手を倒せば消える。

しかし、その間のカオルのダメージを考えると推奨はできない。

「ザルバ」

《何だ?》

「……カオルの毒を、俺の身体に移すことは可能か?」

《!?―――本気か?》

相棒は愕然とした。

確かに、できないことはない。

だが、移すということは命を削り、痛みに耐えながら闘わねばならぬということ。

本来ならば、止めるところだ。

しかし、鋼牙は本気だった。

本気でカオルを守ろうとしている。

「ああ。何がどうなっても、カオルを守ると決めたんだ」

ザルバはため息をついた。

《仕方ねえな。…俺をカオルのそばに置け》

鋼牙はザルバの指示通り、カオルの枕元に彼自身を置いた。

その瞬間からザルバは魔界語で何かを言っている。

声が小さく、聞き取ることは困難だが、それでも彼は何とかしようとしているのが分かる。

《今から毒が身体に移るぜ》

ザルバが予告した。

当に覚悟はできている。

そのときだった。

「く……、っ………あっ!」

痛みが全身を這いずり回る。

耐えろ。

耐えて、闘え。

カオルを守るためには、この程度の犠牲は致し方ない。

鋼牙は再び剣を持ち、カオルの部屋を出た。

「鋼牙様!」

顔面蒼白の主を見たゴンザは、彼に駆け寄った。

「いけません!このような身体で闘いに挑むなど!」

「いいんだ。―――ヤツを倒さねば、カオルは…」

「鋼牙様…」

「すぐに帰ってくる」

鋼牙は身体を引きずり、家を出た。

カオルを傷つけたホラーに憎悪と殺意を抱いて、一歩一歩確実に歩んだ。





あとがき。

なんか話が重たくなってしまった…orz

さて、次あたりで敵を倒したいものですね(- -;)
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早野紫希

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